学習塾経営における予算シュミレーション

学習塾を開業しようと考えた場合、「採算は取れるだろうか?」、「いくら稼がないといけないのか?」、「生徒はどれくらい集めないといけないのか?」等、気になる事と思います。

その不安を払拭する為、具体的な行動計画を立て、予算シミュレーションをしてみる事をおススメします。 今回は、予算シミュレーションの立て方、そのコツについて、説明したいと思います。

(1)予算を立てる為に準備すべきこと 予算を立てる下準備として、いくつかの情報を仕入れ、決めておかなければいけない事があります。 まずは、教室開業後に必要な、最低コストを割り出してみましょう。 最低コストとは、例え生徒が一人もいない状態で、売上が0円でも自動的に発生してしまう 費用です。例えば、教室の家賃や、人件費、水道高熱費、借入があればその返済額等です。 最低コストの算出を終えたら、フランチャイズに加盟しているのであれば、ロイヤルティの決定方法等も調べましょう。 一般的に、ロイヤルティは、売上に対して、何%という決まり方をしますので確認してみましょう。

次に、売上についてですが、売上を構成する売値を決める必要があります。具体的には、授業の単価等になります。 授業の単価は、時間や学年、教科によって単価が異なると思いますので、価格テーブル表を作成しましょう。 その際に、売上を上げる為に必要なコストを算出しましょう。 必要なコストには、テキスト代であったり、講師の人件費、コピー代、紙代、チョーク代等が含まれます。 そして、これらの「売上を上げる為に必要なコスト」の事を「原価」と言います。 価格テーブルが完成したら、通塾見込みの生徒数を算出してみましょう。 この数字はあくまで予想となりますが、出来るだけ正確に算出するよう精度を上げていきましょう。

ここまで来ると、実際のあなたの収支予算が分かります。 売上(獲得しなければいけない生徒数×価格テーブル)-原価-最低コスト=利益 となりますので、利益を増やすには、売上を増やすのか、原価を下げるのか、最低コストを下げるのか等の具体的な施策を考える事になります。 このように、予算シミュレーションをする事で、教室運営を考え、資金の準備を考える 等の手を打つことができるのです。

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