学習塾経営の理念

学習塾の開業に限らず、何か事業を立ち上げる時、会社を興す時には、理念を決める事になるでしょう。

理念とは、一般的に経営理念等の事を指し、「この会社は何のためにあるのか?」、「存在意義は?」、「世の中に提供したいもの」等を掲げる場合が多いと思います。 そういう意味では、目標とか予算等の様に、短期的な具体的な内容というより、もっと抽象的なものです。

具体的には、企業を取り巻く社会やステークホールダー(利害関係人:株主、取引先、顧客、従業員等)に対して、何を提供するか?等の視点で決められます。 学習塾を開業しようと思った場合は、子供やその保護者、学校、地域社会に対して価値を提供する事になるかと思いますので、その様な視点を意識すると良いのではないでしょうか。

そもそも、何故学習塾を開業しようと思ったのか、開業したらどんな教室にしたいのか、合格実績にこだわるのか、地域に密着した教室運営をしたいのか等、を整理することで、何を理念にするかが見えてくるはずです。 生徒に勉強の楽しさを伝えたい、勉強を通じて社会に興味を持ってもらいたい等です。

そんなあなたの思いを文章にすれば良いと思います。

理念は必ず無ければいけないものではありませんが、これから長い間、教室を運営していくに当たり、心の拠り所になるものです。 迷った時、新たな意思決定の場面に出くわした時に、原点に立ち返ったり、進むべき方向を指し示すコンパスのような役割を果たしてくれるでしょう。

また、理念は、従業員の具体的な行動指針や人事評価の基準となってきたり、会社のあらゆる制度、仕組みを構築する際に必要なコンセプトとなる場合もあります。

フランチャイズに加盟する場合、本部が掲げている理念やブランド等があると思いますので、その理念に従いながらも、あなた独自の、あなたの教室の理念、コンセプトを立てると良いのではないでしょうか。

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