代理店に加盟するメリット

代理店業は製品を製造販売している会社に代わって、代理して商品を販売する業務のことです。 わかりやすい例でいうと、おにぎりを製造している会社が製造している施設の一部でそのおにぎりを販売して利益を得ている場合、そのおにぎりを販売しているお店は直営店ということになります。

一方でおにぎりの販売業務はほかの企業、たとえばスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどに代わってもらっている場合、そのスーパーマーケットやコンビニエンスストアは代理店ということになります。 企業の代理店へ加盟することには、直営することと比べてたくさんのメリットがあります。

たとえば自分で製品を開発、製造する必要がないため、起業しようと思ったときには比較的簡単に起業することができます。 つまり、起業にかかる初期費用をゼロとまでいかないにしろ、最小限に抑えることができるのです。

また、自分が売れると思って開発した製品であっても、開発費用をまかなうにもならないほどしか売れないということは珍しくありません。 直営店ですと最低でも開発費用分は売り上げなければ業務を中止することは難しいのですが、代理店であればいつでも辞めることができます。

またフランチャイズなどですと販売に関する業務方法、たとえば販売方法や販売エリアなどについてかなり制限がかかることがほとんどですが、代理店業務では自分なりの工夫をしながら販売業務にあたることが可能です。 メリットがあればもちろんデメリットもあるわけですが、これから起業しようと意気込んでいる人たちにとっては魅力的に映るところもあります。

たとえば代理店募集をしている企業の中には、あくまでも製品開発のプロであるから販売はほかに任せるという考えで、何の販売方針も決めていないという場合があります。 そうした企業に出会った場合には、一から販売方針を考えていかなければなりません。

しかしながらこのデメリットは、まずは代理店業務から起業を始めようと考えている人にとって、かなりの経験を積むことのできる魅力的なデメリットです。 多くの場合、代理店業務では企業側である程度の経営ノウハウや販売方針を持っていることがほとんどです。

  • 独立起業の虎の巻PDFダウンロードはこちら