塾のコンセプトの重要性

学習塾を開業しようと決意したあなた、最初にやるべき事は、資金集めでも、物件探しでもありません。 まずは、塾のコンセプトを決定しましょう。 その塾のコンセプトによって、今後準備すべき事項、必要な資金等も違ってくるからです。 それでは、塾のコンセプトとは何でしょうか?

それは、あなたが実際に開業したい塾の形、方針です。 企業経営でいうと、経営理念に続く、事業ドメインの決定というフェーズに当たります。

もう少し噛み砕くと、どんな生徒を対象にどんな指導をどうやって提供したいかという方針の事です。

具体的に言うと、塾の指導形式も、1対1の完全個別指導や、1対2、1対多の個別指導、集団授業等に分かれます。また、家庭教師という選択肢もあるかもしれません。 指導形態だけではなく、指導方法にも多様な選択肢があります。 近年ではWEB教材を使って塾や家庭で学習するスタイルの塾もあり、自分に合った方法を選ぶ必要があります。 また、上記の様な各種の指導形態を複数組み合わせて運営を行ったり、並行して行っている塾もあります。

指導する生徒の属性も、対象年齢という点では幼児にはじまり小中高や卒業生(浪人生)等からターゲットを定めなくてはなりません。 また、指導のレベルも、受験指導、学校の定期テスト対策、基礎学力の向上などの補修向け等、目的により大きく変わります。

それらの大きな指針やコンセプトを決める事で、今後、作っていく塾の具体的なイメージを持つ事が出来ます。 学習塾のフランチャイズ本部によって、運営のコンセプトは様々ですので、あなたのイメージに合致する本部がきっとあると思います。 各フランチャイズ本部の資料等を集めたり、説明会に出席することで、更にイメージに近い本部を探すことが出来るでしょう。

最近の傾向としては、フランチャイズ本部で全国に展開している学習塾は、個別指導を中心に展開している塾が多いようです。 開業資金やロイヤルティ、ブランド、開校エリアの空き状況等を総合的に考慮し、判断する事になるでしょう。

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