成績保証制度って何?

近年、学習塾で「成績保証制度」を導入している企業が増えています。

「成績保証制度」とは、定期テストやその他の学力判定テスト等で、 一定の結果が出なかった場合に、授業料の一部を返還したり、追加で授業が受けられたり、減額される等の制度です。

この制度は、保護者にとっては、非常に魅力的な制度となっており、集客活動、宣伝としては、大いに効果を発揮します。 また、保護者だけではなく、講師のモチベーションを高める事にもつながります。

こういった保証制度は、新製品のサンプル配布や無料お試し、クーリングオフ等とその精神は同じなのですが、学習塾の様な生徒が結果を出すという場合は、その基準や判定方法など、運用が非常に難しいという問題点もあります。

そこで、今回は、「成績保証制度」導入の留意点について、説明したいと思います。 実際に、この「成績保証制度」を利用するには、様々な条件が生徒に課せられている場合が多いようです。 例えば、授業の出席率や確認テストの実施、正答率、宿題の実施率、通塾期間回数制限等、様々な条件が付けられています。それにより、実は、誰もが利用出来る制度では無かったり、事前の説明不足等で、トラブルの元になっていたりします。

このため、「成績保証制度」を導入するか否かを検討する際は、慎重に検討する必要があります。

よくあるトラブルとしては、事前の説明不足が原因で、テストの実施後に、保護者からクレーム紛いの保証制度を利用しての授業料の減額交渉や、授業料の返還を求められたりする場合があります。 このような場合は、「応じられない」旨、回答するしかありません。 しかし、更にクレームが悪化し、塾の評判を落とす結果になり兼ねません。

最終的に、「成績保証制度」を導入するか否かは、フランチャイズ本部の方針やオーナーのポリシーによりますので、見極めが必要です。

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