料金(月謝)設定は難しい?

学習塾経営においても、企業経営と同じく、マーケティング活動が重要となります。 学習塾にとってのマーケティングとは、顧客である生徒の集客活動、商品の開発、商品(授業料等の)価格設定、ブランディング等があります。 そこで、今回は、教室の売上を決める料金設定について説明したいと思います。

まずは、学習塾の売上の鍵を握る「顧客単価」、即ち月謝について説明します。

一般的な予備校ではなく、小中高向けの学習塾での月謝の相場としては、地域差はあるものの、平均額は3~5万円と言われています。 都市部ですと、もう少し高めであるようです。

上記は、あくまで生徒一人が一か月に塾に支払う費用ですので、内訳は様々です。 更に、個別指導と集団授業では単価設定が大きく異なりますし、学年が上がるにつれて費用も高く設定されるケースが殆どです。

月謝の内訳は、1教科いくらという単価設定や、週1回いくらという単価設定等と様々です。 単価の設定は、生徒や保護者にとって分かり易い料金設定である事に加え、塾にとっても確実に収益を得られる仕組みにする必要があり、とても難しい問題です。 経済情勢の変化や、近隣への同業他社の進出、そもそもの教室の指導の質や評判、実績等によりその価格が生徒や保護者にとって、納得感のあるものになるのか、同業他社に対して、競争優位性を持っているのかを問われます。 また、一度設定した価格を頻繁に変更する事は難しいのはご承知の通りです。 ですので、価格設定は大変難しい問題であり、重要な経営上の意思決定と言えます。 これから学習塾を開業しようとしている人にとっては、経験が少ない為、適切な価格テーブルを設定する事は困難でしょう。

しかし、心配は要りません。 これらの価格設定は、加盟者に一任する方針の本部もあれば、本部のマーケティング戦略により、予め決定されている場合もあります。

プロによる価格設定に従い運営を行う事で、大きな間違いは回避出来る可能性は高くなるでしょう。

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