利益率はどれだけ期待される?

貴金属やブランド品などを買い取ってリサイクルする事業については新規参入の希望者も多いのですが、品物について見極めることのできる眼力がなければ、良い買取をすることはできません。 そのため買取やリサイクルの経験がまったくない中で、事業に参入することは大変難しいところです。

別途費用がかかるところはありますが、フランチャイズチェーンに加盟して店舗のオーナーになることで、利益率をより期待することもできます。 本部によって品物を鑑定する方法について研修を受けることができ、そのほかにもさまざまなサポートが用意されています。

フランチャイズでは買い取った品物を本部が買い取るしくみもあり、つまり買取さえ成立すれば利益が生じるというシステムになっているのです。 本部からは人が集まりやすい立地条件にある物件も斡旋され、やはり好条件にある物件は高い利益率にもつながります。

買取専門店「大吉」の平均的な店舗における収支モデルですと、店舗がオープンした1年目にはスーパーバイザーが常駐してのサポートが行われます。 また、オーナーの収入保障として月額で30万円は支払われます。

平均額としては買取金額が400万円、売り上げが570万円、粗利益が170万円といったところです。 ここから家賃や広告費などといった経費が差し引かれ、営業利益としては40万円程度となります。

スーパーバイザーによるサポートに関しては営業利益の8割がマネジメントフィーとして支払われるため、40万円のうちの80%にあたる32万円がマネジメントフィーとなり、経常利益はそれを引いた8万円ということになります。 そこにオーナー収入保障となる30万円を加え、38万円がオーナーの実質収入となります。

2年目の平均額は買取金額が450万円、売り上げが650万円、粗利益は200万円です。 ここから必要経費を引くと、営業利益は90万円となります。

2年目からはスーパーバイザーのサポートがなくなるため、マネジメントフィーではなくロイヤリティーとして12万円が差し引かれ、経常利益は78万円となります。 オーナー収入保障もなくなりますから、これが月収ということになります。

  • 独立起業の虎の巻PDFダウンロードはこちら