問題解決や戦略立案に使える!ビジネスでよく使われるフレームワーク5選
経営学を学ぶのには時間がかかりますが、比較的簡単に事業戦略やマーケティングに活用できるフレームワークというものがあります。
フレームワークは思考がしやすいようにあらかじめ形が決まっていて、その形にあてはめて考えることで問題解決や戦略立案に活用します。
ビジネスでよく使われている5つのフレームワークを解説しますので、起業を考えておられる方や経営者はぜひ使ってみてください。
3C分析
3Cは、「自社(Company)」「競合(Competitor)」「顧客(Customer)」の3つの英単語の頭文字を指しています。
マーケティング戦略を立てるには自社の強み弱み、競合他社の強み弱み、顧客のニーズなどを分析することが必要で、3C分析は影響し合う3つの"C"を分析するため使用するフレームワークです。
非常にわかりやすいフレームワークなので、こうしたフレームワークを使うのが初めての方でも使いやすいやすいと思います。
PDCA
PDCAは生産管理や品質管理でよく使われるフレームワークです。
「Plan(計画)」→「Do(実行)」→「Check(検証)」→「Action(改善)」の4つを繰り返し行い、製品・サービスの質や業務を改善していきます。いずれの要素が欠けていてもPDCAは成立しないので、必ずワンセットで行います。
個人事業でも通用するフレームワークなので、以下のシートを使って検証してみてください。
SWOT分析
SWOTは、「強み(Strengths)」「弱み(Weaknesses)「機会 (Opportunities)」「脅威 (Threats)」の4つの英単語の頭文字をとった言葉です。
自社の「内部環境」と自社を取り巻く「外部環境」を分析するためのフレームワークで、SWOTそれぞれを分析して内部と外部の両方の現状を把握します。
「内部環境」の分析だけでは脅威となる競合他社や市場参入の機会がわからないので、「外部環境」と一緒に分析します。
出典:SWOT分析シート02(Navy) / bizocean
ロジックツリー
ロジックツリーは問題解決や目的達成のために使われるフレームワークです。
問題を掘り下げていくことで解決すべき根本的な問題を見つけたり、目的を達成するためにはどのような方法があるのかを分析したりするときに使います。
ロジカルシンキングの基本的な手法でもありますが、非常にわかりやすいので誰でも簡単に使えます。
MECE
MECEもロジカルシンキングの基本的な手法で、「ミーシー」と読みます。「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」を略した言葉で、日本語では「漏れなく、ダブりなく」と訳されます。
ターゲットを選定する際などに活用されており、MECEのフレームワークに当てはめて漏れがなく、かつダブり(重複)がないターゲットの分類ができます。たとえば、20歳以上の男性ターゲットにする場合、20代、30代、40代と分類したとします。しかし、これでは50代、60代以上のターゲット層が漏れています。
では、男性を会社員と主夫に分類したとします。これではフリーターや学生が漏れていますし、会社員をしながら主夫をしている人もいるので、この場合は漏れもダブりもある状態といえます。既婚者と未婚者に分類したなら、これは漏れもダブりもない状態となります。
こうした漏れやダブりがないかを確認するためのフレームワークがMECEです。
細かく分類すればキリがないので、ある程度分類しやすいレベルで、かつ漏れもダブりのないように考えてみましょう。