新規事業のブレインストーミングを成功させる5個のポイント
新規事業で使えそうないいアイデアはなかなか思いつかないものですよね。ブレインストーミングでアイデア出しをする方法がありますが、ただその手法を使うだけではいいアイデアは出てきません。
新規事業のブレインストーミングを成功させる5個のポイントをまとめましたので、会議をする前にぜひ読んでいただければと思います。貴重な時間を無駄にしないためにも、ポイントを押さえてからブレインストーミングに取りかかりましょう。
ブレインストーミングとは?
ブレインストーミングは米国の広告代理店BBDO(現BBDO Worldwide)の副社長であったアレックス・F・オズボーンによって考案された会議方式のひとつです。集団で行う会議方法ですが、新しいアイデアを得るために、参加者がアイデアや意見を出し合います。
ブレインストーミングは以下の4つの原則に従って会議を進めます。
・批判をしない
・自由に意見を出す
・質より量
・アイデアを結合させる
(1)ファシリテーターを決める
ファシリテーターは会議において議事進行を進める人を指します。出されたアイデアをまとめたり、意見を求めたり、本題から逸れそうになったら元に戻したり、会議をコントロールする役割を務めてもらいます。
ブレインストーミングは自由にアイデアを出し合うのが原則であるため、ファシリテーターがいないと会議がまとまりにくくなります。生産的なブレインストーミングにするには、ファシリテーターが必要です。
(2)収益化よりアイデアを優先する
ビジネスは収益をあげることが目的ですが、ブレインストーミングの段階では収益化よりもアイデアを優先すべきです。アイデアがないことには新規事業はスタートしないので、全てはアイデアから始まります。収益化にとらわれ過ぎるとアイデアが制限されてしまうので、アイデア出しを優先しましょう。
出されたアイデアの中には収益化が難しいものもあるでしょう。しかし、ブレインストーミングでアイデアを掘り下げたり、拡張したりすることで収益化の道が開けてくることがあります。そのためのブレインストーミングです。
(3)時間制限を設ける
時間制限がない会議はダラダラしてしまいがちです。いいアイデアが出て会議が長びく分には構いませんが、たいしたアイデアが出ないで無駄に時間を潰すのは得策ではありません。
それなら時間を決めてブレインストーミングにとりかかった方が集中力が増し、中身が濃くなります。最初から時間があるとわかるとダラダラしてしまうので、時間制限を設けて短時間でアイデアを絞り出しましょう。
(4)人のアイデアにどんどん乗っかる
ブレインストーミングでは誰のアイデアであるかは重要ではなく、みんなでアイデアを出し合ってひとつの優れたアイデアを創出することが目的です。人のアイデアに乗っかることは横取りすることだと考えるのではなく、新しいアイデアを生み出すきっかけと考えてみてください。
面白そうなアイデアがあれば「こういうパターンはどう?」というふうに乗っかり、どんどん発展させていきましょう。アイデア同士を結合することはブレインストーミングの原則のひとつなので、人のアイデアに自分のアイデアをくっつけて考えるのは正攻法と考えるようにしましょう。。
(5)結論を急がない
結論を急ぐと発想が制限されてアイデアが昇華できなくなります。中途半端なアイデアを結論としてしまうと結果も中途半端になってしまいます。結果、見落としてしまうものが増えてしまうので、失敗する要因を増やしてしまうことになります。
時間制限を設けることと矛盾しているように聞こえますが、時間制限はあくまでもその日のブレインストーミングの時間です。新規事業立ち上げの期間があると思いますが、中途半端なアイデアにならないように結論を急がないようにしましょう。