事業の継続は起業するより難しい、経営で失敗する5個の理由

f:id:urj:20170822214451j:plain

起業をするのはそう難しいことではありませんが、事業を継続させるのは簡単なことではありません。起業はゴールではなく始まりに過ぎず、事業を継続させてこそ成功と言えます。

経営で失敗する5個の理由をまとめましたので、これから起業される方はぜひ目を通してください。

事業の継続は起業するより難しい

毎年多くの事業者が廃業の憂き目に遭っています。せっかく苦労して開業したのに事業を継続できずに廃業せざるを得なくなるのは悲しいですよね。

実は事業を継続することは起業するよりも難しく、事業を続けたくても状況が悪化すれば廃業を余儀なくされます。多くの方が起業してから安定して継続することの難しさを実感することでしょう。

起業してからでないと対応できないこともありますが、事前に継続させるための準備をしておくことが大事です。継続が困難にさせる理由を知っておくことも必要ですので、これから解説することをぜひ頭に入れておいてください。

事業の継続で失敗する5個の理由

f:id:urj:20170822214514j:plain

資金繰りの悪化

起業してから事業を軌道に乗せるまでの間に資金が不足し、廃業を余儀なくされる方は大勢います。事業自体は悪くなくても、資金繰りが悪化すれば経営が立ち行かなくなってしまうことも。

黒字であっても資金繰りの悪化することはありますし、何年も赤字でも経営を続けている事業者もあります。ここが経営の難しいところで、黒字だからといって必ずしも経営が順調であるとは限りません。必要以上にランニングコストがかかっていたり、在庫を多く抱えたりするとたちまち資金繰りが悪化してしまいます。

経営者ならば、会社の資金繰りについてしっかり管理しておかなければなりません。

営業不振

営業不振はさまざまな要因で起こるものです。事業がうまくいっていても、競合の出現や市場のニーズ低下などによって業績が悪くなってしまいます。

無理に店舗を増やしたり、流行りに乗って事業を拡大したりするのも危険な経営のやり方です。将来性のある市場ならば拡大する価値はありますが、一時的な需要の増加に乗っかってしまうと流行の収束と共にあっという間に売上が下がっていきます。

営業不振に陥らないようにするには、常に分析をしておかなければなりません。希望的観測で売上の予測を立てるのではなく、客観的な視野で分析をしなければ重要なことを見落としてしまいます。

経営を学ばなかった

ビジネスモデルさえ優れていればうまくいくと考えるのは危険です。起業するということは経営もセットで考えなければなりません。

経営を始めてからでないと学べないこともありますが、事業が多忙さになると経営を学ぶ余裕がなくなってしまいます。前もって経営を学んでおけば柔軟に対処できますし、経営の基礎が身についていれば応用も可能です。

人材不足

事業が拡大すると自分一人では手が足りなくなってきます。

そうなると人材を雇用する必要に迫られるわけですが、今の日本は人材不足に陥っているのでそう簡単に優秀な人材は見つかりません。大手なら応募も多数来ますが、個人事業だと応募自体が少ないため常に人材不足の悩みを抱えることになります。

人材育成も大事で、経営者がそれを怠ると事業自体が困難になる場合があるでしょう。フランチャイズ本部によっては人材派遣や人材育成も行ってくれるので、人材不足解消のひとつの手段として考えてみても良いかと思います。

体調不良

事業がうまくいっていても、体調不良で廃業を余儀なくされる場合があります。会社なら年に一回健康診断を受診しなければならないので、健康について考える機会がありますが、個人事業だとなかなか健康診断に行くタイミングがないことが、その原因になることも。

また、人手不足で働き詰めになると、無理がたたって体調不良に陥ってしまいかねません。どんな事業をするにしても健康でないと体が持たないですし、個人事業だと自分が働けなくなると収入が途絶えてしまいます。

そうした体調不良のリスクに備えるために、年に一回は健康診断を受診し、無理をしないように気をつけてください。

継続可能なビジネスプランを立てよう

起業をするなら、事業の継続を見越したビジネスプランを立てなければなりません。

あくまでも起業はスタートで、目的は事業を継続して利益をあげることです。起業すること自体が目的になってしまうと、起業後のことを見落としてしまいます。

起業する前にこのビジネスプランは継続が可能であるか、ということをよく考えておかなければなりません。現在の市場のニーズだけでなく、将来のニーズも予測した上でビジネスプランを立てましょう。

おわりに

起業するからには誰もが失敗したくないと思うはずです。しかし、経営を疎かにしたり、健康管理を怠ったりすると廃業に追い込まれてしまいます。

失敗から学ぶこともありますが、しなくていい失敗を避けるためにできる準備をしておきましょう。

  • 独立起業の虎の巻PDFダウンロードはこちら