マーケティングを学ぶなら必ず理解しておくべきベネフィットの基礎
ビジネスは、お客さんにとってのベネフィット(利益)がなければ成功しません。ベネフィットはマーケティングの基本的な部分で、それを理解しているかどうかでビジネスの成功が大きく左右されます。
ビジネスで成功したい方にぜひ学んでいただきたい、マーケティングの基礎であるベネフィットについて詳しく解説していきます。
競合店と差をつけるためにマーケティングを学ぼう
同じクオリティの商品・サービスを扱っていても差がつくのはなぜか?いろいろ要因はありますが、そのひとつはマーケティングを学んで実践しているかどうかです。
マーケティングと聞くとすごく難しそうな印象を受けるかもしれませんが、だからといって学ぶのを避けていては競合に差をつけられません。競合がマーケティングを学んでいないならチャンスと捉えるべきです。
競合店と差をつけるためにも、マーケティングを学ぶことをおすすめします。
マーケティングにおけるベネフィット
ベネフィットとは
「ベネフィット(benefit)」は「利益」を意味します。ではこの「利益」というのは事業主にとっての「利益」なのでしょうか?いいえ違います。マーケティングにおける「ベネフィット」は「お客さんにとっての"利益"」です。
自分がお客さんの立場になってみると、「ベネフィット」がいかに重要かがわかります。
購入することで得られる「利益」の少ない、自社の利益ばかり追求している会社の商品を買おうと思いますか?思わないですよね。では、商品を購入するのはどんな時か?それはその商品を購入することで得られる「利益」があるからですよね。
マーケティングの「ベネフィット」はお客さんの「利益」であること、これを理解することが最も重要です。ここを飛ばしてマーケティングを学んでも、ビジネスを成功させるのは難しいでしょう。それくらい「ベネフィット」を理解することは重要なことなのです。
お客さんが求めるベネフィット
では具体的にお客さんはどのようなベネフィットを求めているのでしょうか?
たとえばソファを買うのは、ソファに座ることで得られる「生活の利便性」や「リラックスできる快適さ」ですよね。ソファを買う目的は”ソファ自体ではなく”、ソファを使うことで得られる「ベネフィット」なのです。
ブランド物であればその商品自体が購入する目的になりますが、その場合でもブランド物を購入すること得られる「満足感」をお客さんは求めています。
この考え方はマーケティングにおける「ベネフィット」の肝となる部分で、ここを勘違いしてしまうとお客さんに求められない商品・サービスになってしまいます。その「商品」を買うことで得られる「快適さ」や「満足感」こそがマーケティングにおける「ベネフィット」なのです。
お客さんに価値を提供する
世の中には価格が高いのに売れる商品というものが存在します。その商品に特に興味がない人にとっては、なぜこの商品にそこまでお金が出せるか理解できない部分があることでしょう。
しかし、なにかしらの「ベネフィット」があるから売れるのであって、価格に不満があったとしてもその商品で得られた「ベネフィット」にはそのお客さんにとって価値があるのです。
価値の薄い商品を巧みなセールスで売りつけるのは違いますが、お客さんに「価値」を提供するのが「ベネフィット」の大事なところで、たとえ価格が高くてもお客さんが「価値」があると判断すれば商品は売れます。
お客さんに「価値」を提供できているかどうかが売れる商品と売れない商品の大きな違いとなります。価値の感じ方は個人差や時代によって変化しますが、お客さんにとって価値のある商品とは何かを考えるのがマーケティング戦略です。
おわりに
「お客さんにとってのベネフィット(利益)のある商品を提供する」という言葉は口に出して言うのは簡単ですが、これがなかなか実践できないのが現実です。
逆に言えばこれができれば大きな強みとなり、競合と差をつけられるようになります。マーケティングを学ぶなら、まず「ベネフィット」を理解しておきましょう。