月極駐車場とコインパーキングはどちらが有利?メリットとデメリットを比較

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個人の駐車場経営は大きく分けると月極駐車場とコインパーキングの2種類があります。
はたして月極駐車場とコインパーキングはどちらが有利なのでしょうか?
それぞれのメリットとデメリットをまとめましたので、駐車場経営を考えておられる方は参考にご覧ください。

月極駐車場のメリット

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1. 安定した収入が見込める

コインパーキングは利用者が入れ替わり立ち代りしますが、月極駐車場は一度契約すると長期で利用される方がほとんどなので、埋まっていれば安定した収入が見込めます。

2. 初期投資が少ない

平面の月極駐車場は基本的に設備が不要です。
駐車場機器が必要となると初期費用が多くかかりますが、土地さえあればほとんど予算をかけずに駐車場経営を始められます。
砂利の土地をアスファルトにしたり、柵を設けたりする場合は少し費用が必要ですが、設備投資に比べれば安いものです。

立体駐車場にする場合は費用がかかるので、平面の月極駐車場とは予算がまた別になります。

3. メンテナンスや管理の手間がかからない

駐車場機器がない月極駐車場は、メンテナンスの必要がないので管理が楽です。
掃除をしたり、違法駐車されていないかを確認したりといった雑務はありますが、基本的にほとんど管理の手間はかかりません。

4. 維持費がかからない

更地の月極駐車場はほとんど維持費がかかりません。
駐車場機器のメンテナンス代は必要ありませんし、自分で掃除をすれば人件費も発生しません。
建物のように老朽化に伴う修繕費も発生しないので、経営にかかる費用はほとんどありません。

土地は使っていなくても持っているだけで固定資産税がかかるので、遊休地として放置して税金だけかかるくらいなら、駐車場にして収入を得た方が良いかと思います。

5. 料金の未払いを防げる

月極駐車場は家賃と同様に前払い制なので、料金の未払いを防げます。 コインパーキングは料金を払わずに出庫されることがありますが、月極駐車場は利用者と契約を交わすので料金の未払いの可能性が少ないです。
料金を滞納されることもありますが、悪質な利用者でない限りはきちんと払ってくれます。

6. 災害に伴う被害が少ない

建物の場合、地震や台風で甚大な被害を受けることがありますが、更地の月極駐車場は災害に伴う被害は少ないです。
災害で被害を受ける可能性がゼロではありませんが、賃貸経営よりはリスクが小さいと言えます。

月極駐車場のデメリット

1. 場所によっては空きが多くなる

駐車場は利便性が重視されるので、不便な場所にあったり、近くに大きな駐車場があったりすると、空きが多くなります。
月極駐車場は利用者がいないことには収入にならないので、空きが多いと収入が減ってしまいます。
月極駐車場にしたはいいものの空きが目立つ、ということにならないように事前に周辺環境を調査しておきましょう。

2. 土地の運用効率が低い

平地の月極駐車場は駐車スペースが限られているため、立体駐車場やマンション経営と比べると土地の運用効率があまり良くありません。
初期投資費用や維持費が少ないこと、管理の手間がかからないという点を重視するか、運用効率を重視するかによって土地の活用の仕方が変わります。

3. 違法駐車や不法投棄のリスク

平面の駐車場は違法駐車や不法投棄をされる恐れがあります。
駐車場設備があれば違法駐車を防げますが、平面の駐車場は誰でも入れるので違法駐車されるリスクが高いです。

4. カーシェアリングの普及で車所有者が減る可能性

一昔前は一家に一台車を持っているのが当たり前でしたが、若者のクルマ離れもあり、ここ近年は車人口が減少傾向にあります。

さらに、最近はカーシェアリングの台頭によって簡単に車が借りられるようになったので、ますます車を持つ意味が薄れています。
頻繁に車を使わないのであればカーシェアリングで借りる方が安く済ませられます。
カーシェアリングの普及で車所有者が減り、月極駐車場の利用者が減る可能性も考えておいた方が良いでしょう。

コインパーキングのメリット

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1. 狭小地や変形地でも活用しやすい

立地が良ければ狭小地や変形地でもコインパーキングの経営は可能です。
マンションを建てるには狭い、でも立地はいいという土地ならば、コインパーキングにした方が有効活用できるかもしれません。

2. 回転率が高ければ月極駐車場より収入が多い

立地によりますが、回転率が高いコインパーキングは月極駐車場よりも高い収入が期待できます。
短時間の利用者がほとんどなので、車が入れ替わるほど利益は上がっていきます。

月極駐車場は空きがあるとそのスペースが生む利益はゼロですが、回転率が高いコインパーキングは空きスペースがどんどん埋まっていくので土地が無駄になりません。

3. 業者が経営や集金を代行してくれる

基本的にコインパーキングは業者に依頼をします。
業者が経営や集金を代行してくれるので、オーナーはほとんど管理の手間がかかりません。
中には初期費用も運営費用も不要という業者もあります。

コインパーキングのデメリット

1. 初期費用が必要

業者によりますが、駐車場機器や舗装代を自己負担する場合は初期費用が必要となります。
回転率が悪い場合は回収に時間がかかってしまいます。

2. 価格競争で値下げせざるを得なくなる

ここ数年でコインパーキングは急速に増えているため、パーキングが密集しているエリアは価格競争が起こっています。
利用者は最も料金が安いパーキングを選ぶので、近隣に安いパーキングがあると値下げせざるを得なくなります。

3. 料金未払いや不正駐車のトラブル

フラップ盤を強引に乗り越えて料金を払わずに出庫したり、不正駐車をされたりする場合があります。
こうしたトラブルは業者が対応してくれるケースが多いので、契約前にトラブルの対応について確認しておきましょう。

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