中小企業や個人事業主は"PDCAサイクルを早く回せる"という強みを活かそう

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PDCAサイクルは企業の業務効率化に広く使われています。実は中小企業にこそPDCAサイクルは向いていて、大企業よりも"PDCAサイクルを早く回せる"というのが強みです。

個人事業主も然りで、PDCAサイクルを早く回すことは素早い業務効率化につながります。本記事では中小企業・個人事業主とPDCAサイクルの関係を詳しく解説しますので、参考にしてください。

PDCAとは

PDCAは管理業務に使われるフレームワークのひとつです。生産性を向上するために使用されていて、トヨタ自動車の成功事例が広く知られており、企業単位に留まらず、個人単位の生産性向上にまで用いられています。

PDCAは以下の4つの単語の頭文字を組み合わせたものです。

P:Plan(計画)
D:Do(実行)
C:Check(評価・検証)
A:Action(改善)

PDCAサイクルとも呼ばれ、4つの工程が1セットになっています。

「Plan(計画)」で目標を設定し計画を立てる、「Do(実行)」で計画を実行、「Check(評価・検証)」で目標を達成できているかを分析・検証、最後の「Action(改善)」で洗い出した課題や問題点を改善するという仕組みです。

この4つの工程を繰り返していくことで業務の無駄を排除し、課題を改善していくことで業務効率化を目指します。PDCAサイクルを早く回すことで課題発見と改善を実行する機会が増え、生産性向上や業務効率化といった成果が得やすくなるでしょう。

中小企業や個人事業主はPDCAを早く回せる

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トヨタのように大企業でPDCAを成功させている事例もありますが、大企業ではPDCAサイクルを実施しようとしても稟議を通すのに時間がかかるという課題があります。PDCAサイクルは改善を繰り返すことで成果を得るためのフレームワークであるため、早く業務化効率化を実現するには1回のサイクルを短くしなければなりません。

一方、個人事業主や中小企業は大企業と違って意思決定が早いため、PDCAサイクルを早く回せるという点が強みです。中小企業は社員数では大企業に劣るものの、意思決定が早さがPDCAサイクルの速度向上にもつながってきます。

大企業が決裁に時間がかかって「Do(実行)」の段階で足踏みをしている間に、中小企業は「Do(実行)」と「Check(評価・検証)」を行い、検証結果から「Action(改善)」を素早く実行することが可能です。計画をするだけでは絵に描いた餅で、PDCAは改善までの4つの工程を実行しなければ意味がありません。

「Plan(計画)」から「Action(改善)」までの速度が早くなれば改善できる点が増え、早く業務効率化できます。PDCAサイクルで無駄を省くことでコスト削減にもつながりますので、早く改善を実行するにこしたことはありません。

中小企業や個人事業主のフットワークの軽さは大きな強み

中小企業は資金や人材の面で大企業に劣るものの、フットワークが軽さという大きな強みを持っています。多くの社員を抱える大企業ではひとつの業務を改善するのにも時間がかかりますが、中小企業は社員数が少ないゆえに柔軟に対応可能です。

じっくり検証することも必要ですが、やってみなければ分からないことも多いですよね。トライしてうまくいかなかったら何が問題だったのかを洗い出し、また別のアプローチで改善を図る、というサイクルを繰り返すことで次第に業務効率が上がっていきます。

そうしたフットワークの軽さはPDCAサイクルを実行するのに適しているといえるのではないでしょうか。中小企業の持つフットワークの軽さは大企業にはない武器で、そこに大企業を上回る勝機があるといっても過言ではありません。

個人事業主は中小企業よりもさらにフットワークが軽く、自分の裁量で柔軟に業務を行えます。個人では人手の問題でできることが限られてきますが、個人だからこそできることもあるということです。

アウトソーシングを利用するという手もありますので、個人でも企業とどう戦うかは戦略次第となります。

おわりに

中小企業はフットワークの軽さを活かしてPDCAサイクルを早く回すことが肝心です。改善を繰り返すことで業務効率が上がり、無駄が省かれることでコスト削減につながります。

大企業に劣っている部分をカバーするより、勝っている部分を活かして業務の質を高めることを考えてみましょう。

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