カフェ経営を成功させたい!カフェ・喫茶店開業のポイント総まとめ
カフェや喫茶店は日常生活を豊かにするためになくてはならない存在です。時代が進んで喫茶店からカフェが主流になり、今や大手チェーン店カフェは至る所で出店しているので、よく利用しているという方もおられることでしょう。
一方、個人経営のカフェも頑張っていて、チェーン店にはない魅力で集客に成功しているお店はたくさんあります。カフェ経営を成功させるための、カフェ・喫茶店開業のポイントをまとめました。
一口にカフェと言っても戦略はさまざま
カフェはスターバックスやドトールといった全国展開している有名なチェーン店から、個人で経営しているお店までさまざまです。最近では名古屋発祥の喫茶店・コメダ珈琲の快進撃を続けていて、店舗を拡大しています。
一口にカフェと言っても戦略はさまざまです。もちろん、コンセプトも客層も異なります。
たとえばスターバックスと他のカフェチェーン店を比べてみると、スターバックスは価格もお店の雰囲気も全然違いますよね。スターバックスは味にこだわった美味しいコーヒーを飲みながらゆっくりと過ごしたい客層に支持されていて、接客にも力を入れています。
一方、ほかの例としてドトールを挙げてみましょう。ドトールは入りやすいように外観を工夫していて、低価格でコーヒーを提供することで気軽に時間を潰せるカフェとして支持を得ています。
このように大手カフェチェーン店ではそれぞれの戦略を行っていて、同じ市場でもターゲットとしている客層が同じではありません。個人経営のカフェも例外ではなく、競合店と差別化するには戦略が必要です。
成功するカフェ開業のポイント
ターゲット層を絞る
全ての年齢層をターゲットにすると誰にも支持されない中途半端なお店になってしまいます。マーケティング戦略においてターゲット層を絞るのは基本中の基本で、カフェづくりも例外ではありません。
若い世代をターゲットにした場合と、高い年齢層をターゲットにした場合では戦略が違ってきます。年齢によって好まれるお店の雰囲気、メニューが異なるため、個人経営のカフェでは全ての年齢層に利用してもらうのは現実的には難しいです。
カフェ開業を成功させるには特定の顧客層に「居心地がいい」「利用しやすい」と感じてもらうことが大事で、そのためにはターゲットを絞り込む必要があると理解してください。
ターゲットを選定するにあたり、出店する地域にどういった年齢層の人が多いのかを調査しておきます。オフィス街に近いならビジネスパーソンが多いでしょうし、住宅街が近いなら主婦の方が多いでしょう。
反対にターゲット層に合った出店地域を探すのも戦略のひとつです。
カフェのコンセプト
カフェはコーヒーや紅茶の味だけでなく、雰囲気でも選ばれています。ちょっと時間潰ししたい時は気軽に入れるドトールのようなカフェが便利ですし、ゆっくりしたい時は落ち着いた空間を提供しているスターバックスのようなカフェが便利です。
個人経営のカフェを開業する際もコンセプト決めは重要になります。お店の雰囲気によって利用する客層も変わるので、コンセプトから考えると戦略を立てやすいです。
若者向けのカフェにするならインテリアにこだわっておしゃれなお店づくりをした方がいいでしょう。もっと高い年齢のお客さんを呼び込みたいなら、喫茶店寄りのお店が好まれるかと思います。
ターゲット層によってコンセプトが変わるので、ターゲットに合わせたお店づくりを考えてみましょう。
店内の雰囲気
お店のコンセプトにも関係しますが、カフェは店内の雰囲気が非常に重要です。内装、什器、家具、インテリア、照明の選び方・使い方で雰囲気が変わります。
オーガニックな雰囲気のカフェにしたいなら無垢材が合いますし、おしゃれな雰囲気のカフェにしたいならインテリアの使い方を勉強した方がいいでしょう。
内装だけでなく、外装も重要です。先にも解説したように、ドトールは入りやすい外装を取りいれることで集客につなげています。一方でスターバックスは高級感があって最初は入りにくいけれど、長居しやすいと感じている方は多いのではないでしょうか。
外装はお店の雰囲気をイメージづける部分でもあるので、内装と合わせることが大事です。一見さんを呼び込むには入りやすい外装にした方がいいでしょう。
お店の規模
カフェを開業する上でお店の規模を考えるのは非常に重要です。10席程度の小規模なお店なら一人でも回せますが、客席20席を越えると従業員を雇わないと一人で回すのは厳しいでしょう。
また、お店の規模が大きくなるほど地代家賃が高くなるため、集客がうまくいかないと家賃を払うのでいっぱいいっぱいになります。初めて開業するなら、無理せず小規模なお店からスタートするといいでしょう。
お店を拡大するなら売上が順調に伸びてきてからでも遅くはありません。
メニューの種類
どれくらいメニューの種類を用意すべきかは悩むところではないでしょうか。
メニューが多くなるほど用意しなければならない材料が増え、仕込みの時間がかかってしまいます。かといって看板メニューがないのに種類が少ないとお客さんにすぐ飽きられてしまうでしょう。
カフェのメニューは定番を揃えつつ、お店オリジナルのメニューを提供するのが理想です。種類が少なくても定番メニューは看板メニューを目的に来店するお客さんは多いので、あまり種類を多くする必要はありません。
定番メニューと看板メニューに加え、旬の食材を使ったメニューがあると尚良しです。季節限定のメニューがあればお客さんを飽きさせないですし、メニューを必要以上に増やさずに済みます。
電源やWi-Fiといった設備を整える
最近はカフェで仕事をするノマドワーカーをよく見かけますよね。ノマドワーカーはオフィスをもたずにカフェやシェアオフィスなどを転々として仕事をする人を指します。
ノマドワーカーは仕事にノートPCを使うため、電源とWi-Fiが必要です。モバイルWi-Fiやテザリングでインターネットに接続することもできますが、通信制限があるのでお店のWi-Fiを利用できると助かります。電源も使えるようにしておくとノマドワーカーを呼び込む材料となるでしょう。
ただ、カフェでノマドワークをする人が多いと回転率が落ちるので、客単価を考えておかなければなりません。ノマドワーカーに利用してもらいたいなら電源とWi-Fiを導入するといいわけですが、そうでないなら設置する必要はないでしょう。
フランチャイズでカフェ開業するという選択肢もある
初めての開業は戸惑うことが多く、カフェ経営のノウハウがないと壁を乗り越えられず早々に閉店を余儀なくされるかもしれません。
成功の可能性を高めるなら、フランチャイズでカフェ開業するというのも一つの選択肢です。フランチャイズに加入することでカフェ経営のノウハウが手に入り、独力での開業よりも早い黒字化が見込めるでしょう。
たとえばジェラート・カフェの「ドナテロウズ」はフランチャイズ展開しています。日本発信のジェラート・カフェとして30年以上の実績があり、レシピは250種類を超えていて人気が高いです。大人の男女をターゲットにしたカフェで、「美」と「健康」をテーマにしたジェラートを提供しています。
オープン前に研修制度があり、オープン後のサポート体制が整っているので安心して開業できるでしょう。カフェ開業をするなら、「ドナテロウズ」のようなフランチャイズ展開をしているカフェを探してみるのもいいかもしれませんよ。
おわりに
お客さんに愛されるカフェは明確なコンセプトを元にお店づくりをしています。ターゲット層に合わせたメニューを用意し、コンセプトに合わせた内装と外装にすることでお客さんに支持されるカフェになるのです。
どんなカフェにしたいのかをじっくり考え、戦略を練っていきましょう。