学習塾を開業するための物件(エリア)を決めよう

学習塾の開業を決意し、大枠の計画、準備が整ったら、教室となる物件を選定しないといけません。 学習塾経営では、他の飲食等の店舗経営よりも物件選定が重要となります。 この物件選定が、開塾後の生徒の募集、経営に与える影響は非常に大きいのです。 そこで、学習塾の物件選定のポイントについて、説明します。

(1) 塾のコンセプトを固めよう 物件選定を行う準備段階として、今後あなたが経営したい塾の大まかなコンセプトを決定しましょう。 コンセプトとは、例えば、 ・物件の広さ、構造(集団指導なのか個別指導なのか?) ・対象となる生徒の属性は? ・その生徒の通塾手段は、(電車なのか、バスなのか、徒歩、自転車、保護者の送り迎えなのか、駐車場は必要か否か等) ・周辺に学校はあるのか、住宅地等があって、子供のいる地域か否か、 ・今後の拡張性はあるのか、 ・物件内のレイアウトは自由に出来る物件なのか、 ・そもそも収支計画から無理の無い家賃なのか、 ・講師を募集する場合、集まりやすい場所か否か

等、様々な要素を考慮して選ぶ必要があります。

(2)周辺環境、利便性に留意する コンセプトが決まったら、いよいよ物件選びを始めるのですが、学習塾の場合は、単に駅から近い、人通りが多ければ良いという事ではありません。 例えば、駅からの導線や周辺に危険な場所は無いかという点は最も重要なポイントです。塾は通常、夕方から授業を行い、終わるのは夜の遅い時間になる場合もあるためです。 夜など電灯が無く暗い場所ではないか、周辺に飲み屋や風俗店、消費者金融等の店舗が無いか等も重要な要素となってきます。 また、物件によっては、子供の出入りがNGの建物もありますので、注意が必要です。 その他、耐震性、防火管理、避難経路の確保等の安全面にも留意する必要があります。

(3)内覧をし、実際にこの目で確かめよう 候補の物件が決まったら、必ず内覧し、この目で実際に確かめてみましょう。そして、不明点は全て確認しましょう。 また、フランチャイズに加盟している場合は、本部のアドバイスを受けながら、適切な物件を選びましょう。本部によっては、物件によって加盟の許可を出すか否かを判断するところもあります。

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