襖を直す専門業者の手法

襖のリペア・修理といえばいかにも職人仕事というものであり、難しい作業であるというイメージもあります。 襖は、住宅が新築される際にコストダウンのポイントにもなりやすいものです。

粗悪な材料や手抜き作業によって仕上げられているという場合も少なくなく、また不良な張り替えをする悪質な業者も少なからずあります。 襖の張り替えは、10年から15年に1回程度のペースで行うことが目安とされています。

リペア・修理として襖を直す専門業者の手法としては、まず上張り剥がしとふすま縁外しをすることから始まります。 襖の下地や框の状態を見ながら、丁寧に上張りを剥がします。

ふすま縁もヒビや折れの状態を見ながら丁寧に外し、このときにはふすま縁の汚れをきれいにふきとっていきます。 次に、下地修理と建て付け調整を行います。

上張り剥がしとふすま縁外しをした後に、チェックした通りに建て付け調整として下地削りを行います。 下地の穴や框、凸凹の直しを丁寧に作業していきますが、この作業が張り替えの成否を分ける重要なポイントになります。

下地加工では下地に上張りをする前の工程として和紙で受け張り、重ね張りをしていきます。 希望によっては、下地のアク止めを強化することも可能です。

また、下地加工に手抜きがある場合は、上張りをしてもプロであればすぐに見分けることができます。 上張り作業では、予算に合った上張り紙のふすま紙で張り上げていきます。

そして、ふすま縁を塗り替えます。 取り外したふすま縁は、ヒビや折れがあっても予算を抑えることができるように極力再利用します。

縁を補修して塗り替えれば、きれいになります。 仕上げ段階では、張り上げたふすまが乾いてからふすま縁と引き手を丁寧に取りつけていきます。

最後に襖を検品して、工程は終了します。 襖を直す専門業者であれば、見積もりには無料で対応している場合が多く、どれだけ建て付けが悪い襖であっても指1本で動くように調整します。

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